イタリア滞在 1

2011年6月15日 連載

今、日本に帰る飛行機の中。
心身共にへとへと。
時差ぼけって初体験だな。何日滞在したのか、よく判んないや。
でも、やたら目が冴えちゃって眠れやしねえ!!
隣では、言わずもがな、家庭教師様の鼻提灯ね。チクショウめ!

いいさ。俺はイタリア滞在中の出来事を書くさ。
このやる瀬なさをどこかに吐き出さないと、飛行機内で額から炎が噴出しそうだから。(泣)


まず、空港に着いたらマフィアかよ!?ていう黒のリムジン待ってたよ。(マフィアだもんな。)
うおお、って感じにこれまた乗り心地バツグン。
九代目の守護者の、ガナッシュさんて人が迎えに来てくれてて、俺のリアクションに苦笑してた。恥ずかしかった。
…悪かったな、庶民で!!

アナタお菓子みたいな名前ですよね。
でも、それ言ったらボンゴレだって貝だしね。俺も未だにツナ缶言われるしね。
食べ物は人間にとって一番大事だから、胸張るべきなんだね。(無理やり前向き!)

んで、着いた先はボンゴレの本拠地とかじゃなくてホッとした。
車の中で、俺の脳内ではゴッドファーザーのテーマ曲がリピートされてたんだけど、おかげで、チャララチャラチャラチャララララ〜♪が、ピタリと止まったよ!

趣味のいい大きなお屋敷だった。
警護要員なのか、強面黒服の人もぱらぱら見かけたけど、守護者の人がメイン?みたく、屋敷内はアットホームな雰囲気だった。
『よく来てくれたね、綱吉君!』て、庭でやはり木を手入れしてたお爺ちゃんが、にこにこ手を振ってた。
…好好爺ぶり(リボーンに教わった言葉)に、俺は騙されないからな!
とか最初は身構えてたけど、食事は三人で穏やかに過ごせたから、ミッションの理由を尋ねるのも忘れてた。
カルパッチョとか、名前分からないのとかパスタとか。料理は食べきれない程で、美味しくて、なんか楽しかった。

途中、ザンザスが乱入して来るまではね!!

顔合わせて、間髪置かずに『…ドカスが』って睨まれたから、さすがの俺も顔が引きつったよ。
恐さ半分、呆れ半分、てとこかな。(俺もちょっぴり図太くなったよね。)
久しぶりだね、アハハとか挨拶しても、偉そうに『カスが…』とかしか言わない。

アイツは、語彙っていう意味も、いや言葉さえも脳味噌からカッ消してるんだろうさ!!
なのに、お爺ちゃんはニコニコ上機嫌。
…やっぱりヤダ。なんなのこの親子。

そしたら、いきなり俺に向かって手を差し出して、顎をしゃくりましたよ、御曹司。
は!?とかあわあわしてたら、『…寄越せ』と唸りましたよ、御曹司。
『だから日記だろ、ダメツナ』ってリボーンにみぞおちに跳び蹴りされて、俺は半べそかきながら、鞄からこの日記帳を嫌々出したよ。

異邦人てより、俺だけ地球人みたいな気持ちになってた。金星とかね。宇宙人に囲まれた気分だったからね。

日本語読めるの!?つか、本当にこんな日記読みたいの!?って訊きながら、恐る恐るザンザスに差し出したら、『……』
俺にガンつけた後、無言で奪って退場しました。
颯爽とした広い背中が、アラヤだ素敵…な、訳ねーだろぉがあぁ〜!!
…意味判んなくても、俺のせいじゃないよね!?
滞在中に日記書けなかったのは、ザンザスのせいで、俺がサボった訳じゃない!

しかも、失礼極まり無い息子の様子に、お爺ちゃんは至極ご満悦。
え、既にボケたの?教育放棄したの?それともただの親馬鹿なの!?
意気地のない俺は、もちろん心の中で九代目に呆れた視線を向けてた。
そしたら、横でリボーンが吹き出して、帽子で顔を隠してた。
コイツもこんな笑い方するんだな…。
てか、心を読むんじゃねぇ〜!


…ちょっと日記に吐き出したら、眠気が襲ってきたから、続きは明日書く。
ホント色々あったんだ…。
観光、何それ?太陽系?てな感じだったんだ。

地球って広いよね。宇宙はもっと広いんだろね。色んなクリーチャーも存在する筈だよね。
リボーンの寝顔、目が開いてるからやっぱり宇宙人なのかもしれない。
…アルコバレーノは人外。うん、それは間違い無い。
UMAに煩い獄寺君も、俺からすればやはり宇宙人!?と思う時があるもんな。

なんか切なくなった。さっさと寝よう。



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