暑くてさあ

2011年6月24日 連載

ここんとこ暑くてダレてた。
帰国して、更にリボーンが厳しくなったし。梅雨も鬱陶しいよね。

教室の俺の席って、後ろから二番目の窓側なんだけど、風は気持ちいい。ただ、ギラギラする日射しに参ってた。
窓から(三階)ニョキって、フワフワ揺れる房が生えて来たのにも参った。
…クロームは絶対そんな事しないからさ。
うん、誰かは書く必要無いかな。

古典の時間で、先生が悦に入って「ゆく川のながれは絶えずして~」とか、ひたすら朗読してて俺はダレてた。
鴨は長生きって話しみたいだ。へー。
鳥って云えばさ、雲雀は長生きなのかな?って窓際に頬杖ついてる骸に訊いたら、『ネギじゃなく、トンファ背負ってるから、そうかもしれないですねえ』って真面目に答えたから吹いた。
腕の筋肉だけで支えて、三階から身体がブラブラしてるのかと思ったら更に可笑しくなって参った。
たまに、骸はお茶目な事をする。きっと、平和な高校生活が暇なんだろう。

こちらに気づいた人も居て、チラチラ視線を感じたし、そろそろ獄寺君が気づいて騒ぎそうだ、と思った俺は(これ、直感じゃなくて、習慣だからね)今だ!って小さい声で骸の腕を掴んで、窓から飛び降りた。
鍛えられてる甲斐あって、俺もそれくらいは出来る様になってた。
『おやおや、サボタージュですか。ダメツナ健在ですねえ』と楽しそうに、裏庭まで走る俺につき合ってくれた骸は、最近まで内緒でイタリア行った事を、ネチネチ嫌味攻撃してたんだぜ。
波状攻撃とか、匍匐前進で嫌味とか、色んなバリエーションを交えた攻撃は、さすが!と思った。
…いや、全然嬉しくないけどね。

日陰にあるベンチで横になったら、骸が腹の上に座ってクフクフ笑いだした。
重い重い!としつこく文句を云ったら、やっとこ離れてくれて、俺はうたた寝する事にした。
『危機感とか、ときめきみたいなのを持たないのが君なんですよねー』とか溜息が聞こえてきたけど、俺は猛烈な睡魔に襲われてて、そのまま寝ちゃった。
起きたら、骸がベンチの端っこに座ってこっちを見てて、『おはようございます』って微笑んでた。
オッドアイが柔らかく光ってて、顔とか色々、なんか絵みたいに綺麗だな、って思って目を擦ったら、やっぱ綺麗なままだった。
俺の目がおかしいわけじゃ無いんだな、って確認すると共に、その旨を、起き抜けのはっきりしない口調で骸に告げたら、ガバッと立ち上がって、早歩きでどっか行っちゃった。

…ポツーン。
やっぱ、男に綺麗って云われたらキモイよな。寝惚けてた俺が悪いのかな。お世辞じゃ無かったんだけどな。
くそ、あんな顔赤くして怒らなくてもいいじゃんかよ!

今何時間目だろう。と遠い目をしてたら、遠くから『十代目ぇえ〜!?』と獄寺君の悲壮な叫び声が聞こえてきたから、ここだよ〜!とへろへろ手を振った。
そしたら、もの凄いスピードでベンチに来てくれた。『怪我とか、ナニかとか…無いっすか!?』とか心配されたけど、寝てただけだよ、と苦笑するしか無かった。俺の友達は過保護気味だ。

つか、明日イタリア語の日じゃん!
…なんか気まずいなあ。
骸の怒りが治まってたらいいなあ。
チョコ買っておくかな。


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